6歳から12歳くらいまでのお子さんで乳歯が抜け、永久歯へと生えかわるのは成長の過程としてごく当たり前のことです。
ですが、なぜか抜けない乳歯がある。
実はそんな子どもが近年増加しているのです。
これは、永久歯に生えかわらない「先天性欠如」という歯の形成異常の一種です。
残っていた乳歯も、大人になると抜けてしまうことが多く、そうすると本来あるべき歯の数(28本)に満たない状態になってしまいます。
その結果、歯並び、噛みあわせ、あごの成長などに影響が出て、ひいては歯周病やムシ歯、発声や食事のしにくさなど様々なことに悪影響を及ぼすこともあるのです。
先天性欠如は10人に1人の割合で発生するため、それほど珍しいものではありません。
ただ、近年増加の傾向にあるのと、原因が明らかになっていないため、予防のしようがないのです。
問題はその欠如している箇所をどうするのか。
健康な歯を削ってブリッジにしてしまってはあまりにもかわいそうです。
数年後削った隣の2本の歯もダメになるのは目に見えています。
部分入れ歯にしたいでしょうか。
健康な歯はそのまま残す。保存する。
欠如している部分にはインプラント治療が最適です。